健康経営への取り組み
私たちマルイは、従業員の健康管理を経営視点で捉えています。従業員のフィジカル(身体)・メンタル(心)の両面での健康促進活動を行う事が業績向上につながると考え、さまざまな健康促進の取組みを導入する「健康経営」を推進しています。フィジカル・メンタルが健康であればあるほど活力や生産性の向上が見込め、組織の活性化をもたらし、従業員にとっても働きやすい環境につながると期待しているためです。
具体的な事例として、フィジカル面では、各種健康診断等の受診率100%を目指し、様々な取組みをしています。従業員の中には、ダブルワークの方、深夜帯に勤務する方など多様な働き方をされている方が多数います。こうした勤務形態の中で、生産性が高く活力を持ち働いて頂くために「健康管理」は欠かせません。そのため各種健康診断受診を必須とし、受診状況の把握・促進、診断結果の把握、万が一診断結果が芳しくない場合は通院等の促進を行うよう会社全体で従業員の健康管理に取り組むよう改善しました。
メンタル面では、年に1回、全店を対象に「ストレスチェック」※1を実施しています。従業員のストレスをチェックすることで、従業員自身が心身の状態に気付き、メンタルヘルスの不調を低減させること、事業主側は従業員が安心して働ける職場環境づくりにつなげていくことを目的としています。スーパーマーケットの仕事は、やりがいもあり、とても面白い仕事ですが、変化が激しく臨機応変な対応が求めらる仕事です。弊社の場合、高ストレス者がほぼ0人の状況ではありますが、一部の項目で業界平均値より高いストレスを感じている方もいます。そうした従業員に対しては、私たち総務人事部が店長や部署責任者と共に、ストレスの根源を解消するためにどんなことができるかを考え、改善に取組んでいます。また今後も継続して、低ストレスの心理状態が維持されるためにも、働きやすい職場や制度を提案していく予定です。
働き方改革への取組み
健康経営に欠かせない重要なことは、従業員がしっかりと休むことです。良くも悪くも、仕事にやりがいと責任感を持っている従業員が多く、過去には長時間労働や休日出勤が多い時期もありました。こうした労働状況を改善させるため業務改善と新たな制度を導入し「ムリ・ムダ」な業務をなくし、「しっかりと休める」環境づくりに努めています。スーパーマーケットに勤めると、土日祝日に休日が取れないのではと心配される方もいますが、しっかりと業務計画を立て、土日祝日に休みを取得することや有給を使うことも可能で、この2年で有給消化率も大きく改善させました。私たち総務人事部はそうした、スーパーマーケット業界へのイメージを払拭し、マルイならワークライフバランスが取れた働き方ができると従業員が自信を持って言える環境を今後も作っていくことが目標です。
人財育成の取り組み
総務人事部の重要な業務に人材育成があります。マルイでは、新入社員からパートナー社員※2まで、学びたい、成長したい人を支援する、社内教育機関マルイアカデミーを保有しています。マルイアカデミーでは、日々の業務に直結するセミナーの開催や各従業員が自己研鑽のために取得したい資格があれば、その資格取得の支援を行っています。自己研鑽以外にも、店長塾やマネージャー塾など役職別のスキルアップ研修もあり、人材育成への取組みは社外からも高評価を頂いています。
スーパーマーケットは高校生アルバイトから70代と従業員の年齢幅も広く、外国人従業員も活躍しています。コミュニケーションの取り方、部下の指導方法について悩み、課題を感じているマネージャーも少なくありません。より効果的に人財を育成していくためにも、従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出せる仕組み作りにさらに挑戦しています。
お客様によりよいサービスをお届けするためにも、健康経営、働き方改革、人材育成など従業員一人ひとりが最大限に能力を発揮できる制度づくり、働きやすい環境づくりにスピード感を持って取り組んでいきます。
※1 ストレスチェック:労働安全衛生法により50人以上の労働者がいる事業場で義務付けられた検査。
※2 パートナー社員:マルイでは短時間で仕事をして頂くパート社員を、一緒に仕事をする「パートナー」として、パートナー社員と呼んでいます